・02年4月27日号 ボク、病気なの
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当うさは大まじめで病気のつもり じっと飼い主を見る

P-2が原因不明の食欲不振に陥りました。
三日ほどでほぼ元通りになりましたが、なぜこうなってしまったのか?当うさはどう感じているのか? いくら考えても解りません。
うさぎの不思議をまた一つ見た気がした、三日間の出来事をまとめてみました。
(うさぎはわたしの仕事中と、寝ているとき以外は、室内でほぼ放し飼い状態です)

4月21日(日) 1日目
朝、いつも通り6時起床。エサを食べたり、走りまわったり、ねそべったり。いつもと違うのは、飼い主の後をしょっちゅう追いかけること。 18-19日と小旅行して来たので、2-3日はべたべたしたり、怒ったりを繰り返すので、気にしない。

そういう中、わたしの足元にじゃれていて、足を滑らせ転んでしまった。(こういうことは時々ある) ただ、頭を打ったような気がして心配になり、座り込んで覗き込むと、抱っこを要求。抱っこしたら、顔を埋めておとなしくなってしまう。しばらくして床におろすと、また走りまわり、どこにも異常は見られないようなので安心する。

しかし、エサをやってみて驚く。ペレットを一粒口に入れ、噛もうとしてから吐き出した。ニンジンは前歯でかじり、同様に噛もうとした後、吐き出した。この時点で、異常に気付き動揺する。P-2も動揺しているようで、しつこく抱っこを要求、抱っこすると落ち着くらしい。何か食べさせねばと、リンゴをやったら鼻で押しやりそっぽを向く。細かくみじん切りに切ってやったら、少しずつゆっくり食べ、大スプーン1杯ほど平らげた。

しかしそれも抱っこしててやらないと、食べない。食べる行為を怖がっているように見える。 転んだ拍子に口内を傷つけたか、それとは無関係に、歯の摩耗異常の症状がたまたま出たのか、などと想像し、獣医に連れて行くことにする。

しかし今日は折悪しく、仕事が忙しい。ペレットをふやかしたのや、リンゴをすりおろしたの、柔らかそうな葉っぱなどといっしょにケージに入れた。仕事の合間に様子を見ると、ペレットとリンゴは半分ほどに減っているので少し安心する 。

夕方病院へ。
診察結果は、外傷はナシ、奥歯の異常はナシ、口内に傷もナシ、毛球症の兆候もナシ、というもの。 せっかく遠くの専門病院まで行くので、尿とフンも採取して持参したが、これも正常とのこと。とりあえず様子を見ましょう、となった。

雨の夕方で道路は渋滞、日曜夕方で病院は混雑、合計4時間の長旅となってしまった。行きは情けない顔をしていたP-2、安心したわたしを見て、ヤツなりに安心したのか、帰りのクルマの中では、リンゴをムシャムシャ食べる。

夜、これで一安心のはずが、いまだ自分では食べない。抱っこで口元に持っていくと、ゆっくりと食べる。 しかたなく、1時間半くらいかけて、休み休み抱っこで食べさせる。たぶん精神的なものと考え、スキンシップを心がける。

今朝はリンゴとふやかしたペレット少々しか食べてないので、フンはひどく小粒で少量だ。食べることの大切さを痛感。覇気のないP-2だが、とにかく病院で診てもらい安心し、明日は回復するだろうと、希望を持ってやすむ。

4月22日(月) 2日目
朝、いつも通り起きて、ベランダを走りまわり、ほっとする。 しかし、自らは食べず、アゴで押しやってしまう。 抱っこすればゆっくりとキャベツやら、ペレットやらを食べるので、今日も1時間以上の抱っこ給餌になってしまった。

仮病だろうがなんだろうが、食べなかったら、ほんとうの病気なってしまう。栄養バランスを崩して、持病の牧草アレルギーが出るのも心配だ。 しかし、甘えてすねてするのでは?との思いも強い。 自らは食べないが、抱っこで食べるのはひどくアヤシイ。旅行で飼い主が留守したことを、まだ許していないのかもしれない。

体重を量ると1520gでふだん通り、フンの状態もまあまあに戻り、抱っこ給餌の成果は出ている。 そこで今日は定休日でもあるので、ケージにペレット、ハーブ、野菜、生牧草、ビワの葉っぱ等どっさり入れて、出かけてしまう。 健康体なのだから、空腹になれば、好物くらいは食べるだろう。 

夕方戻ると、果たしてエサはそのままだった。 あわてて抱っこで食事させる。 飼い主は疲れ切り必死だが、当うさは「病気モード」から抜け出せない。 掲示板で食欲増進剤が効果が大きいことを教えてもらい、明朝もこのままだったら、病院で処方してもうことにする。

4月23日(火) 3日目
今朝も元気に起きて、ベランダ疾走、カクカクまでする。 しかし自らは食べない。 とはいえ、食べるスピードは速くなり、ペレットも音をたてて噛み、着実に回復はしているようだ。

増進剤の導入は、もう一日待つことにする。  昼間、ケージに入れて置いたキャベツ等を、自ら食べた。夜、ゆっくりながらペレットを皿に口を入れて食べ始めた。葉っぱ類も手に持って与えると、ゆっくりと食べ始めた。 抱っこ給餌から脱却、よかったよかった・・・

4月24日(水) 4日目
今日もダメだったら、食欲増進剤の導入をしようと決めていた日。  Pは手に持ってやった野菜を、バリバリと食べた。 エサ皿に顔入れて、ペレットを音をたてて食べた(^^)


4月27日現在、P-2は元気に暮らしています。 甘えモードで、今まで以上に減ってしまった牧草消費量をアップさせるのが目標です。(頭が痛い(^^;) 原因不明の食欲不振でしたが、リンゴは自ら食べました。(病人にはリンゴってか?) ベランダ疾走もカクカクもしてました。(病気うさぎでも必須科目?) しかも、抱っこなら食べるなんて、まったくもって笑い話のようです。

P-2による病気の定義は、自ら食事ができないだけ、なのか? そして回復には三日ほどかかるのか? 予定調和のように、ゆっくりと確実に回復していきました。好物を目の前にしても食べず、しかも三日もがんばったのだから、仮病とも思えません。 勝手に病気と思いこみ、それにドップリはまり、身動きできなくなったようにも見えました。 抱っこ抱っこと、目で訴え、事実抱っこで安心してしまうのです。

とにかく不思議な三日間でした。 いままで食欲不振はあっても数時間で直り、仮病等ですねて食べないこともありましたが、なだめればなんとかなったものでした。 あー、元に戻ってよかったよかった。

Pは自分の武器を理解しているかのように、全身をわたしに預けてしまいました。 なついてくれてうれしいけど、その分、さらにワガママになるんだろうなあ。 なにしろ、うるさくて困っていたチョーダイ光線が、ここ数日うれしくてたまりませんから(^^;

快気お礼と散歩オフ無事開催祈願がてら、夕方、神社で遊びました。狛犬が鯉になってる神社で、別名、栗橋うさぎ神社です(勝手に名付けました(^^;)

お祈りが効いたのか、帰宅するとぽん吉さんから荷物が届いていました。オフへの差し入れです。みなさんお楽しみに(^^)

理由はどうあれ、うさぎの食欲不振は危険です。
斉藤先生のページに詳しく詳しく書かれています。
講演抄録 → ウサギの食欲低下の鑑別診断
また、うさぎ倶楽部でも詳しいページを紹介しています。
海外からの情報胃腸内容うっ滞:物言わぬ殺し屋ー改訂版
ぜひご一読ください。(ラッコさん、ご紹介ありがとう)


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